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デビュー後、漫画家として生き残るために考えたこと1

僕には漫画家としての才能が、ほとんどありません。
これは謙遜でもなんでもなく事実で、それは長年僕の漫画を読んでくださっている方には自明でしょう。

奇抜なアイデアもなく、代わり映えしないマンネリなストーリーと展開・・・良く10年以上やって行けているものです。

そんな僕ですが、ただ一つ多少自信をもっていることがあります。それは自己分析の能力です。
学生時代、心理学・精神分析学の本を読み漁っていたおかげか、他人に対しての分析はともかく、自分に対しては、過大評価することなく、比較的冷静に鑑みることが出来ていると自負しています(漫画家にとってはあまりいい事ではありませんが・・・)

これをどう漫画にいかしているかというと、漫画の内容そのものではなく、才能のない僕がどういう漫画を描いたら漫画家として生き残っていけるかというようなことを考える事(簡単にいえば自分自身を上手くプロデュースしていくこと)にいかしています。

10数年前のデビュー当時も、漫画家としてやっていくにはどうしたらいいか色々考えました。以前にも書きましたが、

1、8頭身位のキャラを描く事 
(当時はロリ漫画全盛期で、意外と頭身の高い絵がが少なかったので狙い目だと思ったのと、某事件をきっかけにロリコン漫画への風当たりが強く、いずれロリモノは描けなくなる可能性があると思ったからです。これは最近になって現実味を帯びてきてますね。)

2、流行を追わずに、見やすい、普遍的な絵を目指す事 
(流行りの絵を追いかけても、どうせ直ぐ次の流行がきますし、不器用な僕が流れに乗り続ける事は無理だと思い、自分の絵の上達のみを目指すことにしました。デビュー当時から古い絵だと言われ、今も大して進歩してませんが、まあ比較的嫌われにくい絵のようです。)

3、コマ割りを見やすくする
(今もそうですが、当時はとにかく派手なコマ割りが流行っていて、正直僕は読みにくいと思っていたので、読みやすいよう非常にオーソドックスなコマ割ばかりにしました。これなら普段漫画を読まないような人でも読みやすいので、初見でも読んでもらえる率が高く、非常にいい判断だったと自負しています。結果論ですが、携帯コミックにするときもコマが切り取りやすいと編集して下さる方に好評です(笑)

4、ストーリーを凝らない
才能が無いので凄い話は思いつきません。そこで一昔前の人気エロ劇画を参考にすることにしました。
と言ってもストーリーをパクるのではなく、そのスタイルです。
僕が参考にした数人の作家さんの漫画は、失礼ながらあまりストーリーがなく、オチもない。でもエロい!!
どこにそのエロさの秘密があるかと言えば、ほぼ決まって導入部分のシチュエーションがいいのです。

別に凝った設定は必要なく、多少マンネリ・ありがちでも読者に‘このシチュエーションでHがしたい’
と思わせられればエロ漫画は勝ちです。後はそれに合ったキャラクターと、簡単なオチさえ付けられれば・・・

とまあ大体この4つを基本に置いて始めました。
どれも当たり前のことのようですが、実際にはほとんど誰もやっていないので僕は生き残れているわけです。
(自信をもって漫画家をやろうと云う人間はこんなこと考えないので当然ですが・・・)

もちろんデビュー当初は、長い導入部分を直されてばかりで、僕の考えるシチュエーションは中々描かせてもらえませんでした。人気も取れず悶々としていたところをコミック幻羅に拾ってもらい、‘人気さえ取れば何も言わない’という編集長の方針のおかげで、思い切って長めの導入(シチュエーション部分)を描け、お陰様で人気も取れました。

もちろん大抵の漫画さんもここに関しては同じように考えていて、‘俺だって長い導入部を書ければ、もっと人気出るんだ’ という声をよく聞きますが、そこは正に運と上手い立ち回りが必要なところです。

長くなるので2に続きます。







コメント

今更ですが…

やはり、生き残る漫画には、必ず深い戦略があるのだと確信しました。ご自身では、才能が無いとおっしゃいますが、生き残る為の戦略という意味ではやはり才能があったのだと思います(もっとも、漫画家としての才能がないとは思えませんが…、読者に長い目で見た時に求められる絵や内容が見えるということは、それだけで真似できない希有な才能だと思います。普通は、今の流行りに流されてしまいがちになるのではないかと思いますし)。

色々工夫してあるんですね。

たた書くのではなく、書き方にも工夫あるんですね。まるで、映画のワンシーンな感じですね。でもやはりイロボさと表情は良いですね。確かにロリータは止めて正解だったと思います。ロリータのアングルは絶対あいませんからね。

巽先生

星野先生ご返信ありがとうございます。前にも書きましたが、星野先生の絵が好きな女性読者も多いですよ。話は変わりますが、巽先生の誘惑系作品のパターンは主人公は冴えなくて、ヒロインの家庭は近所の幼なじみで母子家庭であり母親(義母)叉は長女が天然系美女で母性愛が大変強い。ヒロインは(長女か次女)美少女で文武両道でクラスの人気者だけど主人公を弟扱いして主人公から、尊敬されるが煙たがれたりする。ヒロインの妹は小悪魔で主人公にチョッカイをだしたりする。私は、母子家庭の出身だから、巽先生の「寝室の罪人」は身につまされものです。この作品は冴えない男子高校生が隣近所の自分が通う高校の女教師と父親が再婚(但、父親は海外で事故死する)して義母の子供姉妹と兄弟になる話ですが義姉は美少女で学年でもトップクラスの頭で剣道インターハイ優勝の実力者ときて学校の人気者だけど主人公に恋愛感情を持っている。これは、母子家庭で姉が親代わりになって面倒みて弟を溺愛する話を使ったものだけど私は母子家庭に育った者には身につまされものです。(私は実の姉とはセックスはしてません)母子家庭の女性読者には人気ある作品で自分の感情移入が出来る作品は読者の支持を受けやすいですよ。

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